日本ではもうずいぶん前に国会の議論に上がってきていた消費券だが、いまだに実現のめどは立っていないようですね。決断が遅いところは日本の悪いところだと思います。台湾では11月に消費券の議論が始まり、決定、発行は旧正月の1月末と、実に速いスピードで実現しました。
いわゆる「お金に汚い」というイメージがなく、蓄銭することが美徳である台湾では、日本のように「さもしい」とか言う議論も起こるわけもなく。すべての人が券を受け取れました。驚くべきは、台湾在住の外国人にも配られたことです。日本ではどうするんでしょうね。消費を活性化させるという意味では、外国人にも券を配るのは論を外れていないわけですが、日本で同じことをやったなら、右の人がかんかんに怒るのではないでしょうか。そういう意味では、お金持ちであろうが、外国人であろうが、国内にいる人のすべてに券を配ってもいいのではないでしょうか。
台湾の消費券、私も受け取ったわけですが、偽造されないように立派に印刷されていました。この為だけに作られたとしたら、ずいぶんと高いコストがかかっていることと思います。受け取る際には、割当られた小学校の体育館のようなところに行き、はんこと署名をする必要があります。そのための人件費もずいぶんかかったことと思いました。しかし、ケインズ式に言えば、これもいわゆる雇用創出効果になったのではないかと思います。
台湾企業では、基本的に旧暦の大晦日前にまとめてボーナスが出ます。しかし、今年の企業の業績は悪かったため、また、会社では業績主義の傾向が強いために、台湾人の受け取るボーナスは大幅に減少しました。そこでの消費券の発行は実に効果的であったと思います。わずか1万円ですが、そのために人が出向き、買い物をし、波及効果が生じるので、その効果は大きくなります。現金ではないので、確実に消費されるところもミソです。貯蓄係数が小さいほど、波及効果は大きくなりますので。
さて、台湾での消費券。思わぬオチも付いていました。消費券の受取所は、どこでもに警官と軍人が配置され、厳戒態勢だったわけですが、そこにのこのこと現れた指名手配犯がかなりの数、逮捕されたようです。

